ご主人さま
...くっそぉ〜！また現われやがったアイツ！！それも何なんだあのハート・マークは！！
ああ！あのハゲ部長といいアイツといい、
どうして俺の人生にはこんな変なホモばっかり現われやがるんだ！？？
もしや...もしかして今度のアラスカいきもアイツと部長が
グルで何か企んでいるんじゃないだろうな...くっそぉ！!
...ところでアイツは、一体何者なんだ！！？？？
俺のおやじの話によると、まだ親衛隊に入る前、
ヒットラー・ユーゲント時代に一緒の宿舎で、
寝ている間に何度も吸われた、と言っていた。
じいさんは畑でジャガイモ掘りの最中に掘られたと遺書に絵を描いていた。
母親の話によると、その後、隊から追い出され、ベルリンからも追放されて、
パリで火あぶりの刑にされたというが、
最近のKGB（カーケーベー）の調べによると、
その後なぜか香港で生き返り、あのブルース・リーにちょっかいを出したかどで
ニッポンまでトンズラしたあげくの果てに、
『エメロン』とかいうなにやらストリップまがいのバンドで歌ったり踊ったりして、
無垢な若者達を悪の道に落とし入れていたそうだが、
最近では今里のアムステルダム通りとかいう場所で、その名も、
『狂乱娼館』とかいう怪し気な売春宿モドキをヤっているそうだ。
...いかがわしい！行動の全てがいかがわしい！！...許せん！！！
が、って事は俺の計算によるとアイツは少なくとも...
軽く百年以上は生きているという計算になる。
な...何者なんだ！！
あ！そういえば俺の部下のZ（ツェット）が先日、
「任務に疲れて寝てる間に何者かに掘られてしまいました！」と言って泣き付いて来た。
...ああっ！そう言えばこないだベランダに干していた、
俺の大切な、わざわざ通販で取り寄せた、
ニッポン製の高性能グンゼのブリーフの臀部に開いていた
あのハサミのアトもアイツの仕業かもしれん！！
それをこないだ気付かずはいていて、あのくそエロイカの野郎に見られて...
...ううっ！こうなったらやっぱりさっさととっ捕まえて、
アイツこそアラスカ送りだ！...どこだ！どこ行った！！
...おっ、何だこの紙切れは...
『エーベルバッハ少佐へ。ご主人さまより愛をこめて。チュッ！』
...許せん！...断じて、...許せん〜〜〜！！！！！
