「…おじいさま、お誕生日おめでとう…」

〜♪アタシには『ホンモノ』の男が必要なのよ〜


ナチスの手によって
狂乱の時代の幕は上がった---
巨大な鉄鋼財閥にむらがる
権力とカネにとりつかれた
黒い勇者たちは、
地獄への一本道を
一気に突き進んで行く!



鋼鉄工場総支配人で、平社員から鋼鉄王を暗殺して、
絶対権力を求めた「現代のマクベス」こと
フリードリッヒにダーク・ボガード
鋼鉄王の息子の未亡人で、肉体で世界を征服しようとする
クールな女、マルチンの母ソフィーに、
イングリット・チューリン
鋼鉄王の孫で、ゲイを演じ、少女を犯し、母親を強姦して、
ナチスに身を投じる鋼鉄王国の「若き獅子」マルチンに、
恐るべき新人ヘルムート・バーガー
鋼鉄王の従弟でヒットラー親衛隊大佐。知的策謀にたけた
ナチスを代表する「金髪の人間獣」、アッシェンバッハに、
ヘルムート・グリーム
鋼鉄王の甥の息子で、血まみれの闘争のなかでただひとり、
芸術の道に生きようとする純心な青年ギュンターに、
ルノー・ベルレー
鋼鉄王の姪の娘の夫で、過激な自由主義者のため、
ゲシュタポに妻と娘二人が強制収容所送還されるヘルベルトに、
ウンベルト・オッシーニ
鋼鉄王で、ナチス時代の悲劇的資本家の象徴。
血の海に横たうヨアヒム・フォン・エッセンベック男爵に
アルブレヒト・ショーンハルス
鋼鉄王の甥で、ナチス突撃隊高級幹部で「血の齋清」の日、
自分が育てた平社員に虐殺される非運な人物、
ギュンターの父コンスタンチンに、ルネ・コルデホフ
鋼鉄王の姪の娘で、夫がリベラリストだったため、
娘共どもダハウの強制収容所に送還され悶死する薄幸の美女に、
シャーロット・ランプリング
退廃的なナチス時代を象徴する街の女、オルガに、
フロリンダ・ボルカン
が各々演じる『地獄に進む勇者ども』---。








おかあさん!
僕が恐いのはアッシェンバッハじゃない、フリードリッヒでもない。
貴女
貴女はいつも
悪夢だった。
いつも僕を意のままに操ろうとしてきた。
その
かつら口紅で!」








 
マルチン!やめて〜!

激賞と興奮のるつぼ!
近来にない名作!

測り知れない権力欲への情熱、堂々たるスケールの大事件、
目をおおう凄い性描写の衝撃-
この映画を見たあとでは大半の映画が
貧弱で退屈なものになってしまうだろう。
アンモニアの匂いをかいで
いるように強烈!
マリファナを吸って
いるような陶酔!
まさに巨大な悪の根源を掘り下げた映画
だ!

(ニューヨーク・タイムズ紙)




見ているときは
身体をバラバラに破壊されるよう
な恐怖におそわれ、見終わっても
永遠に救いのない地獄に堕ちてゆく
人々の壮絶な様相が
目について離れない!
ナチズム、
近親相姦、同性愛、
幼女姦、倒錯、
権力の堕落、
大量殺戮
----
これはあらゆる人のための映画だ!
これこそヴィスコンティ監督の映像力の勝利で、
一瞬たりとも画面から
目を離すことができない
のだ!

(ニューヨーク・マガジン誌)







ヒットラーが首相に就任してから、
ナチスが手段を選ばず独裁権力を確立するまでの
政治的激動の時代を背景に、
ルールに君臨する鉄鋼王国の支配をめぐって、
野心と陰謀の渦巻く異様なドラマだ。
有名な
SS(親衛隊)による
SA ( 突撃隊)の大量殺戮
を再現したほか、変質者マルチンが幼女を犯し、
ついにはコンプレックスから
母親ソフィーを犯す
ショッキングな事件も大胆に取り入れて、
くずれてゆく名家の運命を描いている。

(読売新聞)





映画がこれだけのスケールを持つことで魂を奪う。
しかし巨費の製作のみにたよることなく、この名作にしみこんだ人間悲劇。
貪欲が渦巻くなかでこの映画の登場者たちの名演あたかも『グランド・ホテル』をしのび、されにワグナーの巨大オペラ『ニーベルングの指輪」の壮麗なる名演奏を聴くかのごとき酔いが盛り上がる。
ナチがその毒手を見せ始めたころドイツの鉄工場一家の敗北に追い込まれてゆく直前のこの一族の貪欲、自己保存、姦通、幼女強姦、変質、ありとあらゆる残酷なる人間像がヴィスコンティのおそるべき演出をもってこの巨大作を
毒一色に塗りつぶす。
ヘルムート・バーガー、ダーク・ボガード、イングリッド・チューリンはじめすべての多くの出演者たちがこの巨作に示す
名演、その衣装、そのメイキャップ、これらの美しさ
この巨大富豪邸の品格のうらにひそむ
残酷なる人間地獄。
美術とはこれ。名作とはこれ。

(淀川長治 ビデオ解説より)




僕が最初にこの映画を見たのが中学三年生。
パンクスだった僕は原題の「THE DAMNED」に惹かれて観に行ったのでした。
場所は中之島の中央公会堂。
あの日本とは思えぬ荘厳な劇場の中で観たこの映画。
…恐ろしいくらいの衝撃。
ただただ「
」としか表現しようのない、
懐かしい世界…その衝撃は奥の奥まで突き刺さり、
年月が立つにつれ腫れ上がってくる強烈さで、
今ではホンモノの、腐る程離れられない現実。

あれは只スクリーンに写し出されていた
『映画』ではありません。
 あれは僕がいた
現実なのです。。。

(ダレーネ・キートリッヒ 当劇場管理者)







「…なっ…」

「…ハイ…」



製作:アルフレッド・レビー/エヴァー・ハッキアグ
脚本:ニコラ・バダルッコ/エンリコ・メディオリ/ルキノ・ヴィスコンティ
音楽:モーリス・ジャール





















場内喫煙
狂乱新世界隣国際地下劇場

der cinema house of madness
...fou your pleasure...


時々公開
同時上映
『ナチ女秘密警察SEX親衛隊』

タバコ


BBS

(地獄に堕ちそうだわ相談室)

thedamned@japan.co.jp

(地獄に堕ちたわクラブ日本)

非常出口
inserted by FC2 system