<ものがたり>
江戸川乱歩原作のサスペンスに三島由紀夫戯曲の耽美の世界を織り込んだ異色作。
希代の怪盗「黒蜥蜴」は宝石商の美しい令嬢の誘拐と一億円のダイヤ「エジプトの星」の強奪を予告してきた。対する相手はこれまた名うての名探偵明智小五郎---。
黒蜥蜴の陰謀は、若くて均整のとれた令嬢の美しい肉体を人間剥製にして収集した宝石類と共に弧島の秘密美術館に陳列したいという何とも猟奇な計画である。
美貌を利して時に御大家の美しい夫人に変装するなど、変貌自在の黒蜥蜴だが大きな食い違いがおきた。明敏な明智に惚れたことである。 (-ビデオテープ裏解説より-)
『ファンの声』
「自分が『日本のホモ』でよかったと自覚した作品です。これは元祖日本の『ロッキーホラーショー』だと思います。」(大阪市 上野清之くん 学生)
「ああ!まだ十代の無垢な私を夢中にさせ、堕落させた緑川夫人!私もきっといつの日か夫人のお目にかなう立派なお人形さんになれるよう、日々ガンバリます!」(中野区 平山ベイビーちゃん OL)
「これぞアタクシ。生まれもっての『女賊』。この五十年間、この夫人をお手本に生きてきましたのよアタクシ。美しいモノは永遠に…。ええ、これからももちろん、止められませんわ。オホホホホッ!」(港区 赤城ニーナさん バー経営)
「早くあの世で、夫人の特別な玩具になる事だけが、俺の夢であります。俺は決して、諦めません。」(和歌山県 郡圭一朗様 元特攻隊長 - 1978 年、緑川夫人の秘宝館があるはずの伊勢湾沖、多々良島で珍怪獣に襲われかけているところを、科学特捜隊員 諸星 団によって救出された。-郡様自身談-)